Autodesk の BIM360 でできること

武居です。
Revitで設計プロジェクトを進める場合に、ぜひ活用したい BIM360 。
BIM360で、どんなことが便利になるのか、まとめました。(備忘録をかねて)

この記事の内容
1. BIM360は、クラウド製品
2. BIM360に含まれる、さまざまなプログラム(機能)の名称
3. 購入時は使用したいプログラム(=機能)が含まれた製品パッケージを選択する
4. パッケージ BIM360 Docs(ドックス)でできること。
5. パッケージ BIM360 Design (デザイン)でできること。
6. 無償体験版と無料オンラインセミナー

(参考)
 今すぐ使ってみたいという方には、30日無償体験版が、下記のページより入手できます。
 BIM360Design(またはDocs)30日間無償体験版申込みページ

1. BIM360は、クラウド製品

まず、BIM360 は、クラウド製品です。

従来のソフトウェア製品(AutocadやRevitなど)
→ ソフトウェアを各端末(パソコン)にインストールして
→ データをメールなどでやりとりします。

それに対してクラウド製品
→ ソフトウェアもデータもクラウド上(=Autodeskのサーバー上)にあります。
  Crome や Safari といった使い慣れたブラウザの画面上で操作します。
 (Googleドキュメントやスブレッドシートなどと同様の仕組み)

ざっくりは、それだけわかっていれば大丈夫ですが、もう少し詳しく書かれた図を下記にUPしておきます。

出典:コラボレーションツールBIM360活用オンラインセミナー2020.4.17 株式会社オートデスク

BIM360 はクラウド製品であるため下記のような特徴があります。

☑端末の容量が増えない
 図面データ量の増加(2D → 3D → BIMとどんどん増加していく傾向)に対して、サーバーにデータがあるので、各端末の容量を圧迫することがありません。

☑どの端末からでもアクセスできる
インターネットにつながっていれば、いつでも、どの端末からでもデータにアクセスができます。
モバイルアプリ(iOS,Android)もあるので、タブレットからでもアクセスできます。

☑RevitやAutoCadなどの使い方がわからない人でも(ソフトウェアライセンスが無くても)データを閲覧できる
設計プロジェクトは、施主、施工者、統括責任者、意匠設計者、構造設計者、設備設計者、CAD・BIMオペレーター(=モデラ―)で、図面を共有します。
すべての人がRevitやAutoCadのライセンスを持っていない、もしくは操作ができない、というケースは多いでしょう。
BIM360では、クラウド上のプログラムで、直感的な操作でそれらのデータを閲覧することができます。(※ライセンスが無ければdwgやrvtデータを修正することはできません。)
したがってこれまでのように、図面をPDFに印刷して、他社や他者に送るといった作業ステップが、大巾に省略できます。
関係者のアカウントごとに、必要なデータ以外はアクセスできないようなセキュリティ設定も可能です。

2. BIM360に含まれる、さまざまなプログラム(機能)の名称

BIM360 には多数のプログラム(=機能)が含まれています。
BIM360は日本語対応していますがプログラム名称だけは英語で覚えておくとスムーズです。
以下にリストアップしておきます。

BIM360に含まれているプログラム(機能)
(1)Administration → アカウントごとの閲覧権限などを管理する
(2)Project Home と Insight → ファイルを閲覧する
(3)Document Management(ドキュメント管理) → ファイルを保存、管理する。
(4)Design Collaboration(デザインコラボレーション) → 複数のRevitデータを重ねて表示する
(5)Revit Cloud Worksharing(ワークシェアリング) → 中央モデルを置き複数人で作業する
(6)Model Coordination(コーディネイト) → 躯体と配管などの干渉チェック

例として(3)の Document Management をブラウザで起動している画面のスクリーンショットを下記にUPします。
左上に「Document Management」と表示されています。

♪ Tips ♪
これらの多数のプログラム(=機能)を、ブラウザで画面を切替えながら、操作します。
表示した画面ごとにURLがあるので、ブラウザの機能でタブを増やして複数たちあげておくと切替えが効率よくできます。

3. 購入時は使用したいプログラム(=機能)が含まれた製品パッケージを選択する

上記のようにBIM360には、さまざまなプログラム(=機能)があり、購入する製品パッケージにより、含まれる機能が異なります。

BIM360の製品パッケージの種類と価格
・BIM360 Docs(ドックス)  55,000円/年 →(1)~(3)が含まれている
・BIM360 Design(デザイン)137,000円/年 →(1)~(5)が含まれている
・BIM360 Coordinate(コーディネイト)→(1)~(6)が含まれている
・BIM360 Build(ビルド)→日本未発売のため省略
※最新価格やキャンペーン価格は購入時にAutodeskに問合せしましょう。
 Autodesk BIM360 コンタクト&サポートページ

参考に、これらのパッケージを図で示した資料を下記にUPしておきます。

出典:コラボレーションツールBIM360活用オンラインセミナー2020.4.17 株式会社オートデスク

これらのパッケージのうち後者の2つ(コーディネイトとビルド)は、弊社ではなかなか使う機会がないので、この記事では解説を省略します。
前者の2つ ーDocs(ドックス)とDesign(デザイン)- について以下にできることをまとめます。

4. パッケージ BIM360 Docs(ドックス)でできること。

ではまず BIM360 Docs(ドックス)でできることを見ていきます。

<BIM360 Docs に含まれるプログラム(=機能)>
(1)Administration
(2)Project Home と Insight
(3)Document Management(ドキュメント管理)

☑さまざまなデータが保存できる

・図面データはもちろんですが、下記のようなさまざまなデータが取り扱えますので、図面以外のデータ(工事費概算、工程表、議事録、作業指示など)も一元管理することができます。

 データ形式:dwg,rvt,docx,xlsx,pptx,pdf ・・・
 プログラム:Autocad,Revit,Excel,Word,Powerpoint ・・・

保存容量は無制限です(2020年7月現在)

・Desctop Connector(デスクトップコネクタ)というツールがあり、クラウドに保存したデータのうち選択したデータのみをデスクトップデータと同期することができます。(DropBoxのようなイメージ)
デスクトップデータはオフラインでも作業することができます。

・修正したデータは、同じファイル名で保存すると自動的に旧バージョンが保存されます。
これまでのようにファイル名に修正日を追記して保存するという作業が省略でき、どれが最新かわからなくなるといったことも避けられます。
バージョン間を比較する機能があり旧バージョンからの変更カ所が色分け表示されるため簡単に確認できます(dwg,rvt,pdfも)

バージョンは画面上で下記のように表示されます。

出典:コラボレーションツールBIM360活用オンラインセミナー2020.4.17 株式会社オートデスク

☑ソフトウェアをもっていなくてもデータが閲覧できる

・各種のソフトウェアをパソコンにインストールすることなく(ライセンスが無くても)、ブラウザ上で閲覧することができます。
・RevitやAutoCadなどの使い方がわからない人でも、ブラウザ上で比較的直感的な操作でデータを閲覧することができます。
・データの編集には、各種のソフトウェアライセンスが必要となります。

☑データを活用したコミュニケーションツール = マークアップ&指摘事項

マークアップ
BIM360のブラウザで、データに「図面への朱書き」をすることができます。手書きと同じように、赤線によるマークアップや、赤字によるテキストの入力などもできます。

指摘事項
マークアップとは別にテキスト形式で「指摘事項」を「いつまでに」「誰が」「何をする」といった要素も含めてUPすることができます。
・「指摘事項」をUPすると、自動的に担当者にメールが届く。(Slackでの通知も可能。)
・補足資料として添付ファイルがつけられる。(マークアップ画面のスクリーンショットなど)
・指摘を受けた担当者が質問を書き込むことができる。
・「指摘事項」への対応が終ったら、完了したといったステータスを記入することもできる。
・「指摘事項」は、エクセルに書き出すことも可能。

指摘事項、マークアップ(朱書き)のイメージ画像を下記にUPします。

出典:https://adndevblog.typepad.com/files/1.bim360%E8%A3%BD%E5%93%81%E7%B4%B9%E4%BB%8B.pdf 
(上記のリンク先PDFには、他にもBIM360の画面が多数、掲載されていて、イメージが湧きやすいです。)

5. パッケージ BIM360 Design (デザイン)でできること。

次に BIM360 Desing(デザイン)でできることを見ていきます。

<BIM360 Design に含まれるプログラム(=機能)>
(1)~(3)
(4)Design Collaboration(デザインコラボレーション) 
(5)Revit Cloud Worksharing(ワークシェアリング)

☑BIM360 Docs(ドックス)でできることはすべてできる

まず、BIM360 Docs(ドックス)でできることはすべてできます。
それに加えて下記の機能が追加となります。

☑Design Collaboration は複数のRevitデータを重ねて表示できる

意匠、構造、設備チームがそれぞれで構築したBIMモデルを、重ね合わせることができます。
回転したり、すぐに好きな場所で切って断面をみることもできるので、整合チェックの精度が大巾にUPします。
またそれぞれのチームのBIMモデルを更新した履歴(保存日)がタイムラインで表示されるため、互いの進捗がタイムリーに確認できます。

☑RevitCloud Worksharing は1つのBIMモデルを複数人で同時修正できる

BIM360に中央モデルを置き、複数人で同時に作業することが可能です。(例えば誰かが 1Fを修正している間に、他の人が 5Fを修正する)
ただし修正内容がタイムリーに公開されているわけではなく、修正後に「パブリッシュ」という操作で Document Managementへの書き出すことにより修正内容が他の人に見られるようになります。

6. 無償体験版と無料オンラインセミナー

BIM360 の30日無償体験版
下記のページより入手できます。(30日経過後も使用することが決まっていたとしても最初の1カ月無料なのはいいですよね。)
BIM360Design(またはDocs)30日間無償体験版申込みページ

BIM360 Docs(ドックス) と BIM360 Design(デザイン) のどちらかを選択できます。
決まっていなければ、Design(デザイン) に Docs(ドックス)の機能がすべて含まれているので Design(デザイン) を使ってみると良いと思います。
Design(デザイン)でのみできることは、上述の、 「5. パッケージ BIM360 Design (デザイン)でできること。」にてご確認いただけます。

※契約期限を過ぎるとデータにアクセスできなくなるらしいので、継続しない場合は早めにデータのダウンロードなどの対応を。

オートデスク株式会社の無料オンラインセミナ―(録画)
さらに詳しい内容は、下記のオンラインセミナ―にてご確認いただけます。

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