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構造の世界:その19「ロケット/宇宙エレベーターの技術」

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林です。

JSCA主催の研修会に参加しました。

●概要

構造の世界:その19「ロケット/宇宙エレベーターの技術」
2018年9月26日(水) 研修会16:00~18:30

●内容抜粋

【1】日本のロケット開発とその打ち上げ方式 (元三菱重工 オオクラ氏)

・ロケット打ち上げの歴史

 固体燃料ロケットから液体燃料ロケットに発展した、日本のロケットN1型~H-IIB型に至る開発の歴史。

(出展:JAXA HP)

・現在の衛星が見られるサイト :HEAVENS ABOVE

(例)2018年2月に打ち上げられたテスラロードスターの軌道を、アニメーションで見られる。

 

【2】宇宙エレベーターの技術 (日大理工学部 青木氏)

・宇宙エレベーター=宇宙に橋をかけて渡る

(出展:宇宙エレベーター協会HP)

 

・なぜ宇宙エレベーターが良いか (ロケットに比べて)

1)物資輸送コストが低い(ロケットに比べて トン当たり輸送コスト 1/50~1/100)

2)誰でも安全に宇宙に行ける (ロケットは訓練された一部の人間だけ)

3)太陽光エネルギー(電力)だけで運用可能 (ロケットは化学燃料を基本とする)

4)宇宙ゴミを出さない (ロケットはゴミになってしまう)

 

・地上実験 : 欧州宇宙エレベータチャレンジ

 気球から地上におろしたケーブルに取り付けた機械に、地上⇔気球間を往復させる世界大会がある。
日大の研究室は優勝3回(2012年、2018年)、準優勝2回(2011年、2016年)している。

・宇宙実験(最新の予定)

2018年9月23日に打ち上げ成功した「こうのとり」7号機に、宇宙エレベーターの小さな実験機を搭載済み。

・将来の展望

 地球(赤道付近)-静止軌道上 にケーブルを展開し、宇宙エレベーターを設置したい。
候補地はガラパゴス諸島付近か、モルディブ等。

 ただし、利権の問題やテロの危険も考慮されるため、
月、あるいは火星-衛星(フォボス、ダイモス)の方が早く設置できるのではないか。

●感想

 ロケット打ち上げの技術について、試行錯誤を繰り返した具体的な話が多く、
多くの苦労の元に現在の技術があるのだと感心しました。

 宇宙エレベーターについては、将来の夢のある話に大変わくわくしました。
材料、動力、形状、等において技術的な裏付けをとっている段階だそうですが、
すでに実験機が宇宙に出ているとは驚きました。

 ほとんどの参加者が男性でしたが、皆さんとても目を輝かせて真剣に話を
聞いていたのが印象的でした。

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